司法書士は「士」という字がつきますので、同じ「士」が付く弁護士とかとひっくるめて「サムライ」業と呼ばれます。
司法書士
弁護士
行政書士
税理士
社会保険労務士
・・・・・
「士」のつく職業は様々ですが、それぞれキャラクターが違います。
弁護士は、数々のテレビドラマにとりあげられるほどメジャーな「士」です。 堺雅人主演の「リーガル・ハイ」なんかとってもインパクトありますね。
他にも「離婚弁護士」「逃亡弁護士」「お祭り弁護士」「芸者弁護士」「子だくさん弁護士」・・・ とにかくドラマのタイトルに「弁護士」とつければインパクトがある。
ドラマなどの影響で、弁護士といえば「裁判」という印象がとても強いです。 また、情報番組のコメンテーターにも弁護士がなっていますし、何となく華やかな印象をもたれているのではないでしょうか。
対して、司法書士はどうでしょうか?
私の印象では、司法書士は良くも悪くも「上品」な方が多いような気がします。 あまりガツガツしていない。 そして、「あるべき司法書士の姿」というものに固執して柔軟性が少ない。
それに比べて、行政書士は、自分たちの仕事を広げようといろいろな知恵と政治力をつかって自分たちの仕事の幅を広げようとしています また、ドラマやマンガに取り上げられたことで認知度が上がっている。
「機を見るに敏」
行政書士は、ここがチャンスと思えば一気呵成に行動に移します。 最近ではとても可愛い行政書士の「ゆるキャラ」もできています。 とても柔軟。
その柔軟な姿勢を司法書士も大いに見習うべきではないか、と行政書士の行動力に私はいつも感心しています。
こんなこともありました。
夜の街で飲食店の従業員の方に、職業を聞かれ「司法書士です」と答えると
「あー『カバチタレ(行政書士が主人公のマンガのタイトル)』だ!すご~い!」
って。
一般の方にとって、行政書士も司法書士も一緒、どこがどう違うのか分からない。 こだわっているのは、当の行政書士や司法書士だけ。 司法書士が「我々の仕事はこうです」と言ってみても、まったく伝わっていない。
一般の方に「伝わる言葉」を使って、伝える努力をしていません。 言葉で伝えられないなら、映像を使ってみようとか音声を使ってみようとか、試してみればいい
少ないながらも司法書士が主人公の小説だってある。 それをなんとかドラマ化してもらえないかを考える。
認知度を上げることが司法書士業界の絶対的な課題であると私は考えます。
この一宮支部のブログは、柔軟性の少ない司法書士という「サムライ」たちが、自分たちの認知度を上げようとあがいた記録でもあります。
※司法書士が主人公の短編小説「ゼロワン」
評議員 村瀬尚仁