ある一宮支部会員に、司法書士が主人公の漫画があると教えられたので購入しました。
原作者は、行政書士が主人公のあの「カバチタレ」と同じ田島隆さんです。
あんまり知られていない、というか全く知られていないことですが、司法書士業界は、司法書士の漫画化、ドラマ化にとても敏感になっています。
私はこれを「玉緒ショック」と(勝手に)呼んでいます。
数年前、中村玉緒主演で司法書士のドラマがありました。
消費者金融の社長で司法書士の資格を持つ主人公がヤミ金融と対決する、という無茶な設定。
設定もそうですが、主演の方が少し地味
行政書士は、「カバチタレ」で深津絵里、櫻井翔、堀北真希が演じているのに、どうして司法書士は中村玉緒なんだ。知名度等の差なのか。
・・・という感じでショックを受けた人が、私の周りで多かったので「玉緒ショック」と名づけました(笑)
行政書士は業務範囲がとても広く、取扱業務は数百とか数千種類と言われています。
関係する役所も、各省庁、市区町村役場、県庁、陸運局、警察署、入国管理局・・・とにかく数が多い
それゆえ、ドラマになりやすいのではないかな。
司法書士は、試験に合格するのがとても難しい(合格率が3%程度)のですが、仕事はとても地味。
おまけに取扱業務も少ない。関係する役所も法務局、裁判所くらいです。
だからドラマになりにくい。
「奮闘(きばれ)!びったれ」も、司法書士自体が地味なので、主人公が元アウトローという設定にして、地味さを何とかしようとしています。
実際の司法書士も地味。
とても真面目で誠実そうな人が多いです。
司法書士と話しても面白くない、そんな印象を持つ人は多いのではないでしょうか。
「この人何が楽しみで人生を過ごしているのだろう?」
「そんなに仕事の話ばっかして楽しいんかい?」
って、私でも思う同業者たくさんいますから。
司法書士=地味でつまらない、と私は自覚しているので、仕事以外で初対面の人と話す時は
「地味でつまらない話」をしないように気を付けています。
そこのところを自覚していないと、「登記」の話なんかを相手の都合も構わずバーとする羽目になる。
士業は自分が「商品」ですから、司法書士とかの「肩書」なしで、どんな話ができるか。
仕事を離れて、どれだけネタの「引き出し」をもっているかが大切ですね。
つまらない「商品」だったら、誰も手にとってくれません。
「奮闘(きばれ)!びったれ」の実写版、今からとても楽しみです。
http://natalie.mu/comic/news/127301
評議員 村瀬尚仁